社会的養護2/12

リービングケア

施設を退所する前の準備期間に行う支援のこと

家庭環境が改善されて家族のもとに戻る場合は試験的に自宅での生活を行い、進学や就職などの一人暮らしをする場合は施設によって、一人暮らしを練習するための部屋が用意されており、集団生活から離れて買い物や料理、1人で寝起きしたり家事を行う。

施設の退所前、1ヶ月ほど父の家に泊まったことがあって、それがリービングケアだったみたい。

施設の中で、そろそろこの子が卒業するんだろうなとわかるタイミングがあって、親との外出の頻度だったり外泊、年末年始家族と過ごしてるとか。

私が勝手に感じていただけかも知れないけど、年末年始施設で過ごす子同士で仲良くなる事が多かった。

外泊できなかった子同士で結束感みたいなものが生まれて、特別外出もあったおかげで違う棟の子とも仲良くなった。

それだけ寂しさが募る時期だったのかも知れないけど。

高頻度で家族が会いにくるからといって家に帰れる子ばかりではなくて、手作りのポーチを棟で生活する子全員分作ってくれるおばあちゃんとかもいたし、運動会は必ず来てる親もいた。

一緒に生活してる子の親が、玄関先で楽しそうにその子と話しているとき、棟全体の空気も和やかだった。

兄弟でも自分の選択で先に家に帰る子と施設に残る子もいた。

退所の日はみんなで門に送りに行くんだけど、それぞれ事情があって、気軽に施設に立ち寄らない人もいるし、簡単にはもう会えないことがわかるから、施設を退所する子を見送るたびに最後を学んでたのかも知れない。

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